1963年札幌生まれ。典型的O型。
中学時代はスキーと自転車にハマリ高校時代は音楽にどっぷり。その時代に「ミキサーはアーティストだ」(吉野金次著)を読んですっかりその気になりミキサーを目指し上京。MUTE BEATのメンバーとなりDUBエンジニアとして活躍。同時期からDJとしても活動。ヤン富田監修のいとうせいこうのアルバム「MESS/AGE」に参加。幾多のライブを通じ日本のHIPHOPの礎となる。
1989年にMUTEBEAT解散後、音楽を続ける為に一念発起で打ち込みの世界に飛び込む。藤原ヒロシ・朝本浩文等と共に数々のRemixを世に送り出し気がつけばRemixerの第一人者となる。 2000年にはRemixerとして日本で初めてレコード会社とアーティスト契約。現在もRemixer・LIVE / Recordingエンジニア・舞台音響・DJ・アレンジャー・プロデューサーとして活動中。
現場スタッフとアーティストの双方の立場を理解する希有な存在である。

PMC-580 Pro

2010年03月11日12:16:07 by dmx

現場(各国のプロフェッショナルDJ)からの意見をふんだんに盛り込んだVESTAXのフラッグシップモデル。個人的にその大きさと一部気に入らない機能があって敬遠していたモデルなんだが、キチンと使い込まなければ正当な評価は出来ないなと思い立ち一台都合して貰い自宅に持ち帰り使い込んでみた。

結論を先に言えば、これはかなり優れたDJミキサーだった。一点だけ前から気になっていた納得のいかない部分(LOOP機能)は「LOOP」と言う呼び方が誤解を生んでいたのだと気づく。これ、「ワンショットサンプリング」とか言う名前にしておけば全然問題ない。いや、その方がむしろ言葉のイメージと使い方のギャップがないような気がする。各種エフェクターもスイッチの切り替えでボタンを押すとかけっぱなしに出来たり押している間だけエフェクトをかけたり、それでも足りなければマスターエフェクター(と勝手に呼んでいる)のアサインをクロスフェーダー越しのチャンネルにかけることも出来るという優れもの。とにかくエフェクトの自由度が高い。いや、むしろ現場で人気の一連のミキサーよりも遙かに面白いイメージが浮かぶ。それに加えてツマミやフェーダーのタッチや剛性感は他社の比ではない。こりゃー完全プロ向けの凄い化け物ミキサーだ。

が、如何せんパッと見た時の印象が「難しそう」に見えてしまう。ここが市場に広がりきれない大きな理由かもしれない。ここまでプロ仕様のモノを求めて居る人は限られているかもしれないし、出来ることとスペックを「どーん!」と提示しちゃうとユーザーは退くのかもしれない。けれど一度触ってみれば「なーるほど!」と思うくらい簡単だし音響系のテイストでエフェクティブにミックスしたい人とかDUBテイストを注入したいDJには最高だな。

どこに行っても見かけるパイオニアのミキサーは取り敢えず取っつきやすい顔はしてるし、いち早くエフェクターを内蔵させた事で市場に一気に浸透した感はあるんだけど、如何せん個人的にフェーダーのタッチやツマミの感じだけは未だにどうしても好きになれない。だから個人で欲しいと思ったことは一度もないし現場に行ってパイオニアのミキサーが入っているとそれだけで気が滅入っちゃう。パイオニアには悪いが、俺はおもちゃ弄ってるみたいで気持ちが入っていかないんだな。(マジで)やっぱりフェーダーやツマミ、それらを操作した時の剛性感やタッチの良さはミキサーの肝だからね。DJにとってミキサーは楽器だから。触った感触や動かした操作感ってとても大事だと俺は思う。よく、「機械なんだから色やツマミの質感で違いは出ない!」って言う人がいるんだけどね、それは大間違いよ。何故かというと、操っているのが人間だから。人間の気持ちが変わればフェーダーを動かす速度やミックスしていく塩梅に変化が起きるでしょ?要は気分が変われば操作方法が変わり音に違いが出るって寸法。目で見たモノ、耳で聞いた音、手で触れた質感。あらゆる情報を感じ取って人間の心は動くわけ。気持ちが入っていかないってのはそう言うこと。故にこれはとても大切なことなんだね。

とにかく実際にPMC-580PROを使って判ったことは、「こいつは素晴らしいミキサー」だったって事。このミキサーの良さに気がつかなかったのは一生の不覚だったかもしれない。それくらい反省している。長いことPMC-46を使ってきたけれど遂にお役ご免。暫くはこいつを自分のメインMIXERにする事にした。多くの海外のDJ達が「これじゃないと駄目なんだ」と言ってた気持ちがよ〜〜くわかりました。

今まで本質を見抜けなくて申し訳なかったです!!

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